『マイホームのお金』第10回 ついに上昇し始めた!?ローン金利!!
投稿日:2022.08.01
新築不動産部 宅地建物取引士&住宅ローンアドバイザーの近藤です。
前回は 「40代でマイホームを購入する」でした(前回のブログはこちらから)
今回は「ついに上昇し始めた!?ローン金利!!」です
現在アメリカでは、住宅ローンの金利が11年ぶりの高水準
にまで上昇しているそうです。
日本でも、フラット35などの長期固定タイプの金利が上が
り始めています。
今後の金利情勢はどうなるのか気になるところです。
■長期固定タイプ
注目点は消費者物価指数が今年の2,3,4月と上昇していることです。
この物価上昇を受けて長期金利が上がってきています。
2015年末から2021年末まで年0.1%以下だったのが、
3月以降0.2%を超えるようになってきました。
結果、長期金利の影響を受ける長期固定タイプのフラット35の金利も、
約6年ぶりの金利水準まで上昇しました。
今後も物価上昇が続くと長期金利の上昇も予想されます。
ただし、この物価上昇は景気拡大、需要増が原因ではなく、
エネルギー価格や原材料価格の高騰が原因です。
日本銀行としては、利上げによって景気を冷え込ませる
ことはしたくないので、長期金利が0.25%を超えないよ
うな金融政策を明確にしました。
(0.25%を超えないように日銀が長期国債を買う)
これによって当面、
長期固定タイプの住宅ローン金利が
急上昇することはなさそうです。
30代で約半数、40代で73%が家を買う選択をしています。
ローンの組める年数や定年を考えて、
40代は「買うか、買わないか」の
最終判断の時期と言えるかもしれません。
■変動金利タイプ
変動金利はこれとは少し違う動きをしています。
2006年以降、短期プライムレートがほぼ変動していないにもかかわらず、
約1%も住宅ローン変動金利が低下しました。
その要因のひとつは、銀行間の競争によるものと言われています。
また、多くの銀行がその変動金利の取引を求めるのは、
他に安全性と収益性のバランスの取れた運用先がな
いためとも言われています。
以上から、
変動金利も当面、金利の急上昇はなさそうです。
逆にいえば国債などの利回りが上昇すれば、
運用先が住宅ローンから国債へシフトされ、変動金利の金利が
上昇するかもしれません。
今後の金利情勢は消費者物価指数、総合値ではなく、
生鮮食品とエネルギー価格を除いた数値で予想できそうです。
ニュースなどでも時々出てきますので注意して見ておくと良さそうです。
以上、今回は
経済ニュースのような内容になってしまいましたが、
建築コストが上昇している現在、
マイホーム購入の救いは住宅ローンの低金利です。
今後、
景気拡大などによるさらなる物価上昇を前に、
低金利の住宅ローンが組める今は
『買い時のラストチャンス』
と言えるかもしれません。
オオサワ創研の「不動産相談会」「新築相談会・見学会」
などでは資金計画相談やローンシミュレーションを行っていますのでご利用ください。
最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。
それでは、次回をお楽しみに!!!